MT4・MT5の組表示の効率が良い作り方から各時間足のライン同期まで
私はチャートを見始めた当初どうしても気になっていたことがありました。
例えばUSD/JPYなどのチャートに前日の安値・高値・レジサポラインなどのラインを引いた時に、別のUSD関連のチャートにも上記で引いたラインが出てしまう現象・・・。
別にトレードができなくなるくらい困った問題というわけではなかったのですが、1時間からそれ以上の上位足をみるとたくさん関係ないラインが出てしまって気になってしまいました。
今回はこの問題の解決記事を私の備忘録という意味でも書き残したいと思います。
問題の原因
わたしは最初原因がなんなのかも分からず、これは仕方の無いことなのではないのかと思い諦めていたのですが、どうやら同じWindowにチャートを写していたことが原因だったようです。
逆に別々のWindowに各チャートを写せば、問題は解決されます。
MT4で組表示を作ろう!
組表示とは上図のようなチャートのグループを指します。
ドルストレートやクロス円だけをまとめてみたり、例えばUSD/JPYの1分足・5分足・15分足・30分足をまとめてみたり…。
どのパターンも一気に確認できて、簡単に呼び起こせるので便利ですよね。
勿論、冒頭で述べた問題も解決です。
1番手っ取り早く解決出来る方法はこのように「組表示」を作ることです。
そうすれば別々のWindowに各通貨のチャートが表示されるので
USD/JPYで引いたラインがEUR/USDにもでてる…あぁぁぁ!
とならないわけです。
作り方
MT4で組表示を作る場合、1番効率がよく作る方法は以下のページがとても役立ちます。
私も参考にさせていただきました。
ありがとうございます!
MT5の場合
上図のように、MT5では「チャートのプロファイル」MT4では「チャートの組表示」と
表現の仕方は若干異なりますが、MT5の組表示はほぼMT4と同じ要領で作ることができます。
ですがMT5の方は性質上、1度組表示を作り名前をつけて保存したあと、その画面のままチャートの追加や、各種設定の変更を行うとそれがどんどん上書きされていきます。
例えばEUR/JPYの30分足・15分足・5分足・1分足の組表示を作る。
↓
名前をつけて保存する。
↓
そのままの画面でUSD/JPYの30分足・15分足・5分足・1分足の組表示を作る。
↓
名前をつけて保存する。
↓
EUR/JPYの組表示を呼び出す。
↓
なぜかUSD/JPYの組表示が出てきた・・・だぁぁぁぁぁあ!
ということが起こります。
この辺りはちょっと不便ですね。
解決策としては
「デフォルト」の画面を表示してチャートを全部消す。
↓
組表示を作って名前をつけて保存する。
↓
また「デフォルト」の画面に戻る。
↓
組表示を作って名前をつけて保存する。
↓
繰り返し。
という方法もあります。
多少手間ではありますが私はMT5の組表示をそうやって作りました。
Googleで「MT5 チャートのプロファイル 保存されない」と出ていたのはこのことだったんですね。
ラインを同期させる方法
ここで1つ問題が出てきます。
例えばUSD/JPYの1分足・5分足・15分足・30分足で組チャートを作った場合
各種ラインを引きたい時に各時間足全部に1つ1つ引かなきゃならないの?それってすごく手間じゃない…?
そうなんですよね。
別々のWindowで写すことになるので今度はラインが同期されないところに問題がでてきます。
これを解決してくれるのが以下のインジケーターです。
これで、それぞれのチャートにラインを引く手間が省けます!
導入方法
①上記のサイトから「SynchroChart_Line.mq4」をダウンロードしておきます。
②次にMT4の上のほう「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
③開かれたファイルの中の「MQL4」→「Indicators」を開きます。
④ここに先ほどダウンロードした「SynchroChart_Line.mq4」を入れます。(ドラッグ&ドロップでも可能)
⑤ここでいったんMT4を閉じて、もう一度立ち上げます。
⑥次にMT4の上のほう「表示」→「ナビゲーター」をクリックします。
⑦次に「インディケータ」の左側、赤枠の部分をクリックします。
⑧「SynchroChart_Line」を見つけ出し下記の図のようにチャートの各時間足のうえにドラック&ドロップをします。
⑨すると1回ずつ以下の画面が表示されますので「OK」をクリックします。
※このインジケーターを導入したことにより「MT4が重くなった」「フリーズする」とおっしゃっている方もいらっしゃいます。気になる方は一度お試しを。
まとめ
組表示って使い勝手がいいので作っておくと何かと便利ですよね。
時間がある時に、これから必要になってくるであろう組み表示のパターンをいくつかつくっておくと、気になった時に素早く見ることが出来るので時間の短縮にもなります。
何かの参考になれば嬉しいです。